2015/10/02

ESO 36 強硬的折衝

【リヴィーネの手記】


 グアルに早足で急いでもらった。途中でTanval Indorilに追いつけるかと思ったけど、その気配はなかった。彼もグアルを使ったのだろうか、それとも昼夜を問わず行軍したのかしら。


 Kragenmoorの近郊にて、彼の地の兵士に出会った。用がないなら引き返すようにとやや高圧的に言われる。
 あなた方のグランドマスターに会いに来たのだと伝えると、渋い顔をされた。どうやら何かあったらしい。






 彼女はあれ以上話をしたがらなかったので、他の兵士に話を聞いた。
 Duryn Beleranと名乗った兵士は私がDavon's Watch防衛戦とVirak砦攻城戦に関わったことを知っているようで、私がここに来たことをヴィヴェクに感謝するとまで言われた。どうやら、KragenmoorはTanvalに占拠されてしまったらしい。
 Tanvalは彼個人に仕える兵士達と共に町に入り、グランドマスターへの謁見を求めたそうだ。今では、町の衛兵ではなく彼の先兵達が町のパトロールをしており、Kragenmoorを掌握しているとのこと。
 彼も詳しくは知らないようだが、Tanvalはかなり強硬的な手段を用いたらしい。
 会えるそうなので、とにかくDres家のグランドマスターOmin Dresに会ってみることとする。彼が山に登るための魔法の鍵を持っているのだから、Tanvalと接触したはずだ。




 町中は確かにTanvalの先兵が多くいた。目立たないように行動したので、道中見咎められることはなかったが、グランドマスターの豪邸前を警備している者さえTanvalの手の者だったため、さすがにバレずに通り抜けることはできなかったと思う。
 さて、どうなることやら。
 なお、さすがDres家の町と言うべきか、ここではカジートの奴隷が散見された。




 グランドマスターのOmin Dresも私がVirak砦で活躍したことを知っていたようで、私と私の家に名誉あれと言ってくれた。私の一族、か。どんな人達なのだろうか。
 さて、私は話し合いたい緊急の用件があると伝えると、今はTanvalの先兵達への対応に忙しいので、執事長と話すよう言われた。
 にしても、グランドマスターのすぐ側でも先兵が見張っているとはね。




 執事長のDenu Faranは、まず先兵に聞かれないよう静かに話すよう忠告してきた。まあ、こういうことだろうと思った。
 Tanvalはやはりこの町にやって来てthe Tormented Spireへの登山許可を求めたそうだ。Ominが断ったところ、Tanvalはグランドマスターの息子を人質に取ったという。
 Tanvalとて息子をとても大切にする父親だったのだ。それがこんな行動に出るなんて。
 これ以上の詳しい話は上階にいるNadras Hlorと話すようにと言われた。




 上階にて、まず目に入ったのは目的の人物ではなく、ダンマーの侍祭とベッドに横たわるノルドだった。侍祭に言われるまでもなく、ノルドはソブンガルデへ向かいつつあることが一目で分かる。
 彼女は私に最期の言葉を伝えた。カバナントがこの町の北東にあるSoftloam洞窟にポータルを開いていると。そこをやつらの拠点とさせないでくれと。
 そのノルドは言った。ソブンガルデにいる先祖達が見えると。どうか彼女に安らぎを。
 今はTanvalの件に対処しなければならないが、それが終わったら、この件も調べてみなければならないだろう。




 Nadras Hlorにグランドマスターの息子の件について尋ねた。
 しかし、先兵から聞き出さなければ詳しいことは分からないそうだ。
 情報を得る手段は二つ。町中にある彼らの兵舎に忍び込むか、彼らの野営地を襲撃するか。
 私はナイトブレードだ。もちろん忍び込む方を選ぶ。そのためには先兵に変装することが必要だ。Kaashaという人物が助けになってくれるらしい。
 なお、Tanvalは既に登山を開始しており、 残された部隊の一部は山に入ろうとする者を排斥するよう命令を受けているそうだ。Tanval、あなたは……。




 商人をしているカジートの女性Kaashaに、あなたが先兵の制服を売っていると聞いたと言ってみたところ、はぐらかされた。
 今思えば、焦りから強い物言いをしてしまったように思える。それを渡すように言うと、怯えた様子で制服を譲ってくれた。悪いことをした。




 Kaashaが渡してくれたTanvalの先兵の制服は、概ね私の体のサイズに合っていた。胸部と臀部がちょっときついけど、まあ仕方ない。




 潜入捜査の基本は、決して慌てないこと。不審な振る舞いをすれば目敏い者に必ずや見咎められる。急いでいても急がない。私にとっては簡単なことだ。
 兵舎の内部で見つけた書類は二つ。
 一つはTanvalからの命令書。Holgunnらが追ってくるだろうから、この町で足止めしろという内容。
 もう一つは、ここの指揮官が出した作戦指示書で、グランドマスターの息子Senを町の西部にあるダンマーの墓地に閉じ込めるように書いてあった。地元の者は先祖の祟りを恐れて近付かないからと。
 これだけの情報があれば十分だろう。
 にしても、拍子抜けするくらいあっさりとこなすことができた。やはり私は、忘れてしまった過去でもこういうことをしていたのだろうか。




 豪邸の外の陰にて執事長と再会。グランドマスターの息子の在り処を伝えた。
 その墓地への入り口は、町の西にある洞窟を抜けた先にあるという。
 グランドマスターの協力を引き出すためには、息子を無事に連れ戻さなければならない。頑張らなければ。Tanvalのために。Garynのために。




 町の西部に向かう道すがら、予想外の知り合いに出会った。
 BleakrockのRanaとSeyneだ。
 彼女らは、ついにパクトから命令を受けたらしい。Deshaanへ行き、そこで起きている問題に対処する手助けをするように、と。ここにいるのはその途中なのだろう。
 Bleakrockの生き残り達の何人かもパクトの兵士となり、一緒に行くそうだ。
 それから、RanaはCenturionに昇格したそうだ。おめでとう。

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