2016/03/09

Mo 04 初任務

【ヴェナサの手記】


 見慣れぬ建築様式の住宅街を抜けて、カイウス・コーサディスの家にたどり着いた。
 ベッドの下にスクゥーマのパイプが置かれていたので、一度は本気でただのスクゥーマ中毒者の老人かと思ったけど、セイダ・ニーンで彼に渡すよう言われていた包みを渡すと、カイウスは豹変した。
 その包みによると(ちらりと中身が見えたが暗号で書かれているようだった)、皇帝はカイウスが私の師となることを望んでいるそうだ。
 この異国の地で他にどうしようもない。私はカイウスの指示に従うことを承諾した。
 私は新参者(Novice)のヴェナサとなった。帝国のブレイズの。驚いた。スクゥーマ中毒者の老人がブレイズのスパイマスターだとは誰も思うまい。
 ブレイズ。皇帝の隠れた耳目。優れた密偵の集団。私にはもちろん密偵の経験はない。なぜ私が皇帝直々の命令でブレイズとなったのかをカイウスに尋ねてみたが、知らないと言われた。本当に知らずに皇帝の命令に従っているのか、それとも何かを隠しているのか。私には判別がつかない。



 ブレイズのルールはシンプル。カイウスの命令には従う。ブレイズの者から盗みを働かない。ブレイズの者を傷付けない。これらに背けば、永遠に追放されるそうだ。

 カイウスは、他のブレイズのメンバーを私に紹介してきた。安価にトレーニングをしてくれるそうだ。私はまだまだ未熟だと言いたいのだろう。
 バルモラにはリスリーン(Rithleen)、ティェアマイリン(Tyermaillin)、9つの足の指(Nine-Toes)が、カルデラ(Caldera)にはスラーン・レオリアン(Surane Leoriane)が、アルド・ルーン(Ald'ruhn)にはギルダン(Gildan)が、カルデラの西方の小屋にショルヴァー・ホース=マウス(Sjorvar Horse-Mouth)が住んでいるそうだ。
 そして、セイダ・ニーンのアリーレのトレードハウスにいたエローネ。彼女もブレイズの一員だという。そういえば、アリーレは彼女が斥候にしては誰かの旅路に同行しているわけでもなく、何を仕事にしているのか分からないと言っていたっけ。

 さて、私はブレイズの一員としてカイウスの命令への絶対服従を強いられるわけだが、少なくとも彼は、今夜の夕食をくれ、寝床も提供してくれた。床に布を敷いただけだけど、少なくともここは波に揺れない。






収穫の月17日(2日目)

 ヴァーデンフェルに来てからの経過日数も書いてみることにした。いつかはシロディールに帰れるといいのだけど。
 さて、目が覚めて朝食をご馳走になってから、カイウスは私に最初の命令を下した。
 一つ目の命令は巡礼。200ゴールドが渡され、これで武具を揃え、魔法を習ってくるように言われた。私はどこからどう見ても新顔だと思われる見た目をしているそうだ。
 二つ目の命令は身分を偽ること。戦士ギルド、魔術師ギルド、帝国教団、帝国軍のいずれかに入団するようにと言われた。そこでランクを上げ、技術と経験を積めと。フリーランスとして働くのもいいとのこと。
 となると、皇帝は私の素性を完全にはカイウスに伝えていないのか。知っていれば、魔術師ギルドを候補に挙げるわけがない。別に言う気もしないけど。
 で、準備が整ったら、ここに戻ってきて、次の命令を受けるようにと言われた。つまりしばらくは自由に行動していいようだ。
 ……やはり戦士ギルドがいいかしら。ひょっとしたら師匠と連絡が取れるかもしれない。可能性は薄そうだけど。
















 改めてバルモラの街を見てみると、かなりの都会だと感じた。もちろん帝都ほどではないけど。







 武具屋で防具をしつらえた。私は本当は重装鎧の方が好みなのだけど、動きやすさまで考えると中装鎧の方が優れているので、中装のを買おうとしたのだけど。
 骨削(Bonemold)の鎧やドゥルー(Dreugh)の兜という興味深いものが置いてあったけど、手持ちのお金では買えない金額だった。
 仕方がない。鎧なしで行動するのは避けたいため、安価なキチン(Chitin)の軽装鎧を購入することにした。キチンの鎧一式、総額163ゴールド。これでも骨削の鎧の胴部を一つ買うより安く済んでいる。
 それにしても、奇妙な形状の鎧だ。口の部分は布でできている。一体何のためにこんなものがついているのだろうか。


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