2016/04/03

Mo 09 アルド・ルーンの乞食

【ヴェナサの手記】


 シルト・ストライダーを乗り継いで、アルド・ルーンまで来た。
 到着は真夜中で、しかも砂嵐が吹きすさんでいたため、慌てて宿を取れる場所――この町の戦士ギルドを探した。
 ギルドの人達を起こしてしまい申し訳なかったが、今日もこれで宿泊はただだ。










収穫の月20日(5日目)

 朝になり、ギルドの人達に挨拶をした。
 特に支部長のパーシウス・マーシウス(Percius Mercius)は優しく偉大な戦士であり、師匠を思い出した。彼は元ギルドマスターだったそうだ。
 このアルド・ルーン支部では剣士(Swordsman)以上の高位ランクの者にしか任務を与えていないので、私は直接ここから指令を受けることはない。しかし、何か与えられた任務に疑問があった場合は、彼に助言を仰ぎに来てもいいと言ってくれた。
 私は今のところ、バルモラ、サドリス・モラ(Sadrith Mora)、ヴィヴェク(Vivec)で任務を受けることができるそうだ。
 それから、戦士ギルドは私の前の活躍を評価してくれたみたいで、私は見習い(Apprentice)に昇級した。







 ブレイズのメンバーに会いに行こうとしたところ、物乞いに声をかけられた。
 ただの物乞いではない。アルトマーの物乞いだ。
 食料を分けてもらえないかと尋ねられたので、ちょうど持っていたクワマの卵を恵んだ。
 話を聞いてみたところ、彼トーリョン(Tauryon)はかつて魔術師ギルドの一員であったが、経験不足のため錬金術師アナレネン(Anarenen)の見習いとして瑣末な仕事しかさせてもらえず、家族を養うには稼ぎが足りなかったそうだ。それで、息子が空腹で苦しむのに耐えかね、ギルドの支部長にさらなる仕事を求めたが、まだ早いと言われてしまったという。それで、あまり値の張らない錬金術の素材――ソルトライスとラットの肉を盗もうとして見咎められ、こうして乞食をするようになってしまったそうだ。彼の今の状況は絶望的だ。定職はなく、養うべき家族はいる。
 彼はあまりに自分を恥じるあまり、支部長に申し開きをしなかったそうだ。
 しかし、軽度の犯罪であるし、これが最初の違反であるのならば、まだ復職できる可能性はある。私とは違って。
 彼は自分では申し開きをする勇気を持てないそうなので、私が代わりに支部長に会いに行ってあげることになった。トーリョンはとても喜んでくれたが、あまり期待を持たないようにと釘を刺しておいた。私は今は魔術師ギルドの一員ではないので、私の言葉を聞いてくれるか不安だ。







 それにしても面白い形の建築だ。これが、この町を統治しているレドラン家の様式らしい。







 ここ魔術師ギルドでは、ヴァーデンフェルにあるギルド間を結ぶテレポートサービスを提供しているそうだ。
 アルド・ルーンとヴィヴェク、バルモラ、カルデラ(Caldera)、サドリス・モラを結んでいるみたい。一瞬で行けるのならシルト・ストライダーよりも便利かもしれない。今度利用してみよう。







 アナレネンにこれまで集めた錬金術の素材を売り、ちょっと高い(つまり品質がまあまあ良い)乳鉢と乳棒を買いつつ、トーリョンのことを尋ねると、彼は自分と同じアルトマーに良い道を歩ませることができなかったと自分を責めているようだった。



 魔術師ギルド内には九大神に捧げる祭壇があった。これから行うことの成功を神々に祈った。







 アルド・ルーン魔術師ギルド支部長の女性エドウィンナ・エルバート(Edwinna Elbert)は私が魔術師ギルドに加入しに来たのかと思ったようだが、トーリョンの件だと言い、事情を話すと、彼女は真剣に聞いてくれた。
 やはり彼は何の申し開きもしていなかったようだ。支部長は驚いた様子だった。事の次第は納得してくれたようで、支部長は直接トーリョンと話したいと言ってくれた。申し開きの機会を与えてくれるそうだ。彼の言い分がもっともであれば、復職させ、さらなる義務(つまりはさらなる稼ぐ機会)を与えると。
 さて、このことをトーリョンに伝えなければ。







 トーリョンに、支部長は予想通り私の言葉に動かされたようではないが、直接復位について話したがっていると伝えた。
 彼は緊張しかつ勇気付けられたようだ。
 これが彼にとって良い結末を迎えますように。


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後書き

 今回紹介した"The Alchemist's Apprentice"(錬金術師の見習い)というクエストは、modであるLGNPCのものです。
 戦闘があるわけではありませんが、私はこのクエストが何故か好きです。
 アルトマーというプライドが高い種族が物乞いをしているというギャップにやられたのかもしれません。

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