2015/10/01

ESO 34 Virak砦攻城戦(前編)

【リヴィーネの手記】


 頼まれてから結構な時間が経ってしまったが、Virak砦に到達した。
 ここのパクトの兵士達は今現在もカバナントの包囲攻撃を受けているようだ。指揮官はGeneral Serien? よく見覚えのある名だ。
 Virak砦は既にカバナントに占拠されてしまったそうだ。攻城兵器も歯が立たないらしい。対策を話し合うために、攻撃の指揮をしているGaryn Indorilと会うように言われた。その名をここで聞くとは思わなかった。




 小さなグアルがいた。可愛い。




 Garyn Indorilは私のことを友と呼び、信頼してくれ、戦況を教えてくれた。
 General Serienは彼の軍のほとんどをヴィヴェクの枝角へ送ったため、Virak砦を保持し続けるだけの力を持っているはずがないという。しかし現実にはパクトの攻撃を撃退している。その秘密を探らなくてはならない。
 そのために、前線へ行ってカバナントの兵士を殺し、その死体を検分するよう頼まれた。何か普通でないものがないか、よくよく見てみてくれと。




 死体を検分してみると、とても興味深いことが分かった。
 壊死し、数日分は腐っている手。
 殺した兵士からこぼれ落ちた腐敗した目。
 致命的な負傷の部位に巻かれた包帯にこびりついた血は完全に乾ききっている。
 極め付けに、カバナントの鎧を来て戦場を彷徨いている者のいくらかは知性のない呻き声をあげていた。明らかにゾンビだと分かる。
 戦い死んでいった者への冒涜だ。これをGarynに報告しなければ。




 Garynは、味方の兵士達がパニックを起こさないようにするために、調査をする者として私を選んだそうだ。つまり、ある程度予測はしていたのだろう。
 Garynらは敬意を表して、敵がその戦死者を回収するのを許可していたそうだ。そしてSerienはその死者を蘇らせ、翌日にまた戦わせていたという寸法だ。
 さて、年老いたアルゴニアンが、砦に潜入する作戦を進言しに来たという。リスクが大きすぎるとしてその時は断ったそうだが、今や敵の数は減らないことが分かった。リスクを取らなければならないというGarynの意見に同意する。
 で、そのアルゴニアンだけど、Walks-in-Ashという名前だそうだ。今日は知り合いによく会う日みたい。




 砦の下部にある遺跡にて、Walks-in-Ashとパクトの精鋭部隊と合流した。
 部隊は道が開き次第、砦に侵入する準備を固めている。
 Walksはシャーマンであった祖父から、生と死の狭間にある「別世界」を歩むことができるようになるエリクサーの製法を教わったそうだ。そのエリクサーが効果を発揮するのは、その別世界に調律された者に対してのみ。つまり一度死んだ私はお誂え向きだということだ。彼女はそのことを察していた。アルゴニアンの中には、こういった物事への感覚が鋭い者がいると聞いた覚えがある。
 そのエリクサーを飲めば、砦の地下にある墓地を通り抜け、扉を開けることができると彼女は考えている。
 リスクがあるとGarynが言っていた通り、あちらの世界は私を歓迎してくれるわけではないらしい。危険は避けなければならないようだ。
 通れぬ道を通り、死者を使役するカバナントを打ち倒すための唯一の方法がこれなのならば、私はリスクを冒そう。




 やっとペンが持てる。
 薬を飲んだ私は肉体が変化し、人魂のような、宙に浮かぶ小さな球体となった。
 その状態で壁の隙間を通り抜け、敵対的な幽霊が徘徊する地下墓地を潜んで抜け――たとえ体が変わろうともナイトブレードには容易なことだ――、閉じられている扉の内側に到達することができた。
 さて、レバーを引いて扉を開けよう。




 私が扉を開けたことで、待機していた部隊が砦への侵入攻撃を開始した。
 Walks-in-Ashの言う通り、これだけで砦を取り戻すことができるわけではない。
 むしろ、ここからが本番だ。



 HolgunnとTanvalは、砦の門が開かれるや否やノルドとダンマーの軍勢で一気に攻勢に出られるよう手はずを整えているとのことだ。
 彼らもここに来ていたのか。それだけこの戦いがパクトの命運にとって重要な位置を占めているのだろう。
 私の役割はその門を開けること。そしてGeneral Serienの首級を取る。
 Walksの予想では、Serienは城塞の本丸にいるそうだ。そこで呪文書でも読んでいるだろうと。笑えるわ。

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