2015/10/10

ESO 54 行方不明者と疫病(前編)

【リヴィーネの手記】


 久しぶりにSerkamoraに来たところ、兵士に出くわした。彼Sergeant NenはNarsisから、Serkamoraの隔離所を調べるために来たそうだ。そして、暴かれたMaulbornの悪事について知ったと。
 彼はさらなる調査をするために、しばらくここに留まらなければならないようだ。その代わりに私に、NarsisのGuard Veriluを訪ねてDeshaan全土にはびこるMaulbornの正体を伝えてくれるよう頼んできた。



 Dethisam Berendasは日常的なことができる程度には元気になっていた。よかった。
 彼と姉妹のためにも、根本的な治療法が見つかることを願う。



 Narsisへの道すがら、Maulbornの手の者と思われる人達に襲われた。
 どうやら、彼らはそれなりの軍事力も持っているようだ。




 Narsisの入り口にて、兵士と一人の住民が言い争っていた。どうやら、行方不明者の探索を兵士が十分に行っていないと不満を言っているようだ。住民は自分で探すと言って去ってしまった。どうやら家族が行方不明らしい。




 Defender Veriluに、SerkでMaulbornが起こした惨状について説明した。すぐにここを治める大家の指導者へ伝言してくれるという。やつらがここでのさばりませんように。




 Sergeant Renから、この町に蔓延る問題が多いことについて話を聞いた。
 南方にはオークがおり、湖の側には傭兵が野営をしており、ここの人々は何人も行方不明になっているという。
 そこにLlodos plagueの感染の危険が加わったわけだ。何人かはもう感染を恐れてどこかへ逃げていったそうだ。
 ここの人達は、行方不明になった人は真夜中に誘拐されていると信じているようだ。kinhouseにいるここのHlaalu家の者がこれについて調査しているらしい。
 疫病の危険は伝えることができたので、今回は行方不明事件の調査に手を貸せることがないかHlaalu家の人々に聞いてみようと思う。



 ここで起こっているトラブルについて、町の人々に聞いてみた。
 評議員(councilor)がそう命じないのでHlaalu家の者は行方不明者の捜索を全く行っていない、だからこの地を離れなくてはと言うダンマーの女性がいた。評議員は疫病のことばかりを気にかけているらしい。
 あるノルドの戦士は、疫病は形を持たないゆえに自分は戦うことができないとやや怯えの混じる口調で言った。Hlaalu家の指導者達は疫病をNarsisから遠ざけておく方法を話し合っているようだが、彼はそれが実を結ぶとは思っていないようだ。絶望だろうか。
 ダンマーの鍛冶屋は、最近は荷車の車輪の修理ばかり頼まれると言った。ここに住む誰もが、この地を離れたがっているらしい。ここの人々は疫病の恐怖に怯えているようだ。




 ここのHlaalu家のkinhouseは町の規模にしては立派な建物だ。
 内部では、Narsisを封鎖し、外からの疫病の流入を防ぐべきではないかと議論されていた。


 評議員Raldenに行方不明者のことを訊いてみた。衛兵に一応調査させているみたいだが、進展はほぼないそうだ。誰も行方不明になった人々がNarsisから出て行くのを目撃していないらしい。
 私は協力を申し出て、彼は非常時だからと受け入れた。
 ちなみに、先程の封鎖の議論の相手はGiron Sadriという名だそうだ。彼はNarsisを封鎖すべきだと考えているが、評議員はこの町は交易の中心地であるため、それに消極的の様子。どうすべきか決めかねていた。ただ、この町に対する愛情は本物のようだった。




 鍛冶屋から、彼の見習いが今日はまだ来ていないという話を聞いた。受け取ってくる積荷を間違えたことを叱ったので拗ねて来ていないだけだろうと鍛冶屋は言っていたが、気になるのでこの辺りを調べてみることにする。



 間違って受け取ったという積荷の中には手紙と瓶が入っていた。目的の達成のためにはもっと調合薬が必要だ、警戒し、次の積荷を待て、という内容のMという人物からの手紙。
 直後にMaulbornの戦闘員に襲われたので、返り討ちにした。
 ここにもMaulbornの手が既に入り込んでいることは分かった。



 夫が見当たらないとぶつくさ言っているダンマーの女性に話を聞いた。念のため、彼女の夫のEvisがどこにいるか見当はつくか聞いてみたところ、商品の発送か何かをしているのだろうと言われた。見に行ってみることにする。




 家に行ってみたところ、Evisは陰に潜む者の格好をしたダンマーに拷問されていた。
 その怪しげな女性に誰何された際、事情が分からないので私は評議員Raldenのために働いているのだと告げると、我々の目的は同じだと言われた。彼女はLlodos plagueの起源を探るために、何者かに雇われているらしい。
 で、この運搬業者の奇妙な積荷に目をつけたと。
 彼女から証拠として、Evisに宛てられた、差出人の書かれていない手紙をもらった。手紙の書き手は、Evisが彼らの荷物を間違った相手に渡したことを叱責しており、彼の失敗によりVoxという人物の機嫌を損ねるだろうと書かれていた。
 彼女と共にEvisに尋ねてみたところ、彼はその積荷を町の外で野営しているMaulbornに届ける予定だったが間違えてしまったのだと教えてくれた。Voxが我々二人を殺してしまうようにとも言われた。
 ちょっと回復魔法を用いた効果的な拷問のやり方について教えてあげただけでべらべらと喋ってくれたのでありがたかったが、あまり有益なことは知らないようだ。




 見張りの衛兵に許可をもらい、Sadriの家を捜索してみることにした。その家で掃除をしていた召使いのAnilaは、荷物が別の場所へ届けられたことを独り言で怒っていた。詳しく話を聞こうとしてもはぐらかされた。
 この家の主人について聞いてみると、作家だったのだと教えてもらえた。
 無記名の日誌によると、この書き手はMaulbornに一役買っていたようだ。
――Deshaanに疫病が広まっていることをVoxは喜んでいる。
――井戸に調合薬を入れると、効果の大部分が水に薄まってしまうため、あまり有効ではない。疫病を広める他の方法が必要だ。
――死者の血液に薬を入れて腐らせると疫病の威力が飛躍的に上がった。Narsisで死体を調達する必要がある。
といったことが書かれていた。
 置いてあった場所から考えて、この日記の書き手はこの家の主人。それって、評議員と言い争っていたGiron Sadriかしら? 怪しい。




 評議員Raldenに、私が見つけたものについて報告した。彼もVoxという人物については知らないようだ。
 判明した事態を受けて、評議員は行方不明者をこれ以上出さないようにするために町を封鎖することに決めた。
 詳しくはGiron Sadriに尋ねるように、とのことだ。




 上階にてGironと話をした。彼は評議員がこの決断を下すのに時間をかけ過ぎたせいで被害が拡大したことを怒っていたが、とにかく考えていただけあって、すぐに兵士達への指示に取り掛かってくれた。
 私の役割は、兵士達とは違い、関与が疑われる湖畔にあるMaulbornの野営地へ行って、行方不明者かLlodos plagueに関する情報を探ること。
 奴らには因縁もあるから、ちょうどいい仕事かしら。




 Maulbornの野営地を襲撃し、その一人が持っていた紙を奪った。
 それには、Hlaalu湖の水を飲まないようにと書かれていた。既に湖水に毒を混ぜているそうだ。彼らの指揮官であるCommander Thandonは湖の中心にて野営しているとも書いてある。行ってみよう。




 それにしても、Maulbornはどうやって虫を手懐けているのだろうか。kwamaは馴染みの鉱山労働者を襲わなくなるという話なら聞いたことがあるが、nix-houndが人に懐いて戦場で従っているのを見るのは初めてだ。
 まあ、そこまでの苦もなく指揮官は倒せたけど。
 ここには、「Masitrix Voxの名のもとに」出された命令書が置いてあった。署名はMerdyndrilとある。Serkamoraにもこの人物の署名入りの命令書があった。Maulbornでもそれなりの地位にいるのだろう。
 さて、この命令書には、滝の所に調合薬を置くとある。見てみようか。




 命令書に書かれていた通り、滝の水が落ちる場所に壊れた木箱が置かれていた。そこからは黄緑色の物質が流れ出ている。


 手記から顔を上げるとあの怪しい女性がいた。Naryu Virianと名乗った彼女は、私を尾行していたらしい。気付かなかったとは、私もまだまだだ。
 彼女と話して確信したが、やはりGironはこの野営地に私を送り込み、私を殺そうと企んでいたようだ。
 Naryuは、何週間もNarsisを監視し出入りした物を全てチェックした結果、これらの壊れた木箱には全てにGironの名が書かれていたと言った。
 私が見つけた書類には、MaulbornがNarsisの経緯を観察するという旨のことが書かれていた。この町を封鎖し、疫病が広がる過程を実験する試験場にでもするつもりなのだろうか。Serkamoraで患者に人体実験をしていたように。
 ちなみにNaryuは自分が誰なのかもどういう組織に属しているのかも教えてくれなかったが、目的は同じなのだと強調してきた。完全に信頼することはできないが、多分敵でもないだろう。
 さて、Narsisの町がどうなったか、戻って調べてみなくては。

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