2015/10/18

ESO 66 将軍の狂気

【リヴィーネの手記】


 聖ヴェロスの寺院へ向かう道すがら、Tal'Deic砦の前を通りかかったので、娘のアミュレットと遺品を母親に渡すために寄ることにした。
 砦の入り口で、Sergeant Hadrilに、この砦を訪れる者は厳格な規則を守らなくてはならないと言われた。私は直ぐに、本丸にいるGeneral Gavryn Redoranに話に行かなくてはならないそうだ。
 その人物は最近気まぐれなので気を付けるように言われた。あらゆる角に密偵がいると思い込んでいるらしい。誤解されないようにしなければ。



 砦の内部には、パクトの鎧を身につけた兵士も少数いるが、大体はRedoran家の兵士達のようだ。




 General Gavryn Redoranのもとへ行くと、規則のことで口論している二人の男性に鉢合わせた。
 片方はGeneral Gavryn Redoran。彼は、ノルドの密偵がこの砦のどこかにいる、見つけ出したら私をcaptainにしてやると言った。
 ノルドはパクトの仲間だと指摘すると、かなり怒った様子で、だからこそこの密偵は危険なのだと言われた。二度と口答えするなとも。
 ここはとりあえず従っておく方が無難だと思い、慇懃に退場することにした。




 本丸から出ようとしたところで、ノルドの女性に声をかけられた。
 Generalが今日はどんな狂気を考え出したのかと訊かれたので、あなたのことをノルドの密偵だと思っているようだと言うと、彼女Ragna Stormcragは頭を抱えた。
 どうやら彼女は、十年近くもGeneralの身辺警護を務めてきたようだ。もし陰謀があるならとっくに行っていると彼女は言った。
 彼女はGeneralが狂気に陥ったと思っているようだ。少なくとも彼女は密偵に見えない。
 他に頼りにできる者がいないのだろう、彼女は私に助けを求めてきた。
 Generalは自分の部屋に彼女を近付けさせないようになったらしい。つまり、そこに何らかの鍵があるかもしれないという。
 ちなみに、その部屋を警護しているDefender Furenは彼女に借金があるという。これは使えるかもしれない。




 Generalの部屋はこの本丸の地階にある。
 見張りをしているDefender Furenは人を遠ざけようとしていた。
 私は彼を説得した。Generalの最近の言動をおかしいと思わないのかと。私はGeneralを救いたいだけなのだと。
 説得は成功し、彼の監視のもとという条件付きで、私は部屋を調べることを許可された。




 「Generalの命令12008」という命令書が机上に置いてあった。
 Captain Valec Doronilを処分するという内容だ。罪状は、不従順でこの砦の士気を減衰させる態度。それに愚かな規則の過剰な遵守。処分の内容は死刑。処罰が重すぎる。




 昇進の公示も机上にあった。
 GeneralのMournholdから来た補佐官をretainerに任命し、兵士のテントに配置するというものだ。
 どうも、このretainerの邪魔をすることは許されないらしい。
 奇妙だ。誰のことなのだろうか。




 ベッドの横にあったサイドテーブルは、埃が積もり、長い間使われていなかった様子だ。
 中身は新品同然の櫛や、ムスクのローションで満たされた銀の容器、きちんと折りたたまれたハンカチ。
 Generalは女性に片思いでもしていたのだろうか。




 衣装入れには、仕立ての良い礼装がしまわれていた。薄く埃をかぶっていたので、最近は着用されていないようだ。



 さて、直接の手がかりになりそうなものは二つの命令書だろうか。Captain Valec Doronilと新しいretainerを探そう。




 Captain Valec Doronilは、私がGeneralに会う前に彼と口論をしていた人だった。
 Captainは自分がGeneralの機嫌を害することをした覚えはないらしい。忠実に仕え、Generalの馬鹿げた命令も遵守してきたという。
 私は彼に、Generalの机上にあなたを不従順の罪で処刑すると書かれた命令書があったことを伝えた。
 表面上は動揺したように見えなかった。上官の命令には、どんなものであれ異論を差し挟まずに従うと。
 Redoran家の武人らしい態度だ。できれば死なせたくない。




 「私的報告書(機密!)」と銘打たれた紙があった。もちろん読まずにはいられない。
 それには、気付かれずにそっと抜け出せる際に、川沿いの遺跡にいる他の者を見つけろと書かれていた。兵士達にそこは巡回させないようにするので、問題はないだろうと。
 どうやらこの手紙は誰かからDurel Gilveniという人物に宛てられたもののようだ。これはあのretainerだろうか。




 兵舎の辺りを歩いていると、料理人のFevynの愚痴を聞くことになった。
 彼は暴漢に悩まされているようだ。その暴漢というのはSentinel達らしい。Generalによって野営地の憲兵に指名された彼らは破廉恥な犯罪者となり、みかじめ料を取っているそうだ。支払いを拒否した者はひどい暴力を振るわれたという。
 もしこの問題に関わりたいのであれば、訓練場にいるCommander Taldynと話すようにと言われた。
 調査が終わったら、何かできることはないか見てみてもいいかもしれない。




 Ragna Stormcragの元へ戻り、Generalの新しいretainerが怪しいと伝えた。
 川沿いの遺跡に人々が近付かないように命令したのはGeneral本人らしい。興味が惹かれる。
 新しいretainerの名はDurel Gilveniだそうだ。やはり。
 私は遺跡を調べに行くことになった。Ragnaは、何か怪しいものを見つけたら直接Captain Valecに報告するようにと言った。了解。




 遺跡の出入り口は、兵舎から少し行ったところにあった。こんなに近くだったのか。




 ここを守っているのはMaulbornの手の者達。疑惑が一気に進んだ。




 牢獄の中に、一人のダンマーの男性が閉じ込められていた。
 彼は砦の兵士のSaryvn。上官に隠れてここで酒を飲もうとしたところ、Maulbornに捕まったそうだ。
 彼は二つのことを頼んできた。一つは、彼がここから抜け出すための鍵を手に入れること。もう一つは、ぞっとするようなデイドラの本を、彼が不在だった理由を説明するために手に入れること。
 仕方ないわね。




 Durel Gilveniは道端で震えて縮こまっていた。
 どうやら私がMaulbornを殺すのを見て、怖くなったらしい。
 話さなければ殺すと脅迫すると、ペラペラと喋ってくれた。
 本物のGeneralは既に殺され、今砦にいるGeneralはドレモラが化けているそうだ。そいつは数時間おきにその変装を維持するためにGeneralの死体の所に来なければならないらしい。
 知っていることは全て話させただろう。私はDurelを殺した。
 さて、Generalの死の証拠が必要だろう。




 あの兵士を閉じ込めている檻のものだと思われる鍵を入手した。




 机の上に、デイドラの呪文書があるのを見つけた。これが兵士の言っていた本だろう。




 小さな祭壇のような場所に、白骨化した人骨が置かれていた。
 身につけていた印章付き指輪から判断するに、これがGeneral Gavryn Redoranだ。
 その指輪を取ると、Generalに化けたドレモラに襲われた。
 大怪我を負わせると本性を現した。
 私は指輪の他の証拠として、このドレモラの首も持っていくことにした。




 鍵と本を持っていくと、Saryvnから口裏合わせを頼まれた。勇敢にMaulbornと戦ったことにしてほしいそうだ。
 この件で十分反省したと思われるので、上官に嘘の報告をしてあげることにした。




 Sergeant Marilに、Saryvnは彼自身の身の危険も顧みず、勇敢にMaulbornに立ち向かったのだと証言した。
 Sergeantがこれからどんな反応をするかは分からない。そこまでは知ったことではない。少なくとも、証拠の本があるため完全な嘘だとは思われないだろう。
 Saryvnから小声で感謝された。




 Generalの姿が見えずに探していたCaptain Valec Doronilに、GeneralはMaulbornの手によって殺され、ドレモラがその姿を偽っていたことを伝え、証拠を見せた。
 彼は指揮権を引き継ぎ、遺跡内のMaulbornを掃討しにかかるという。


 私はRagnaの活躍を彼に伝えた。彼女が疑惑を持っていなければ、私もここまで関わろうとは思わなかった。ちょうどよいタイミングで現れたRagnaは彼の副官に昇進することとなった。彼女の視点が必要だとのことだ。
 とにかく、これでMaulbornのここでの陰謀は阻止できたはずだ。
 さて、最大の問題は片付いたから、後はこの砦の小さな事柄に取り掛かろう。




 Aneyda Uvarilに、とぐろ巻く道にて見つけたアミュレットと日誌を渡した。
 Risaが最期に思っていたのは母親のことだと知るのは、Aneydaにとって安息となるのだろうか。今でもRisaは母親のことを見守っているのだから、きっとAneydaの悲しみもいずれ晴れるだろう。




 Commander Taldynに、兵士のことで困っているようですねと声をかけた。
 彼はものを言うのを渋ったが、Sentinelの脅迫を止めるには、彼らのやり方に従って打ち倒してやり、鼻をへし折ってやるのがいいと教えてくれた。
 つまり、戦いを挑んで打ち負かせばいいのだ。治癒師のやることではないが、この砦の兵士達の前で無様な姿を晒させてあげよう。




 どのSentinelも私を侮り、最初の一撃を譲ってくれたので、遠慮なく叩き潰した。
 これで彼らの評判も地に落ちただろう。



 Commander Taldynは私がSentinelにひき肉にされるものだと思っていたという。まあ、女性の治癒師に対する所感としては妥当か。
 彼は私の武勇を讃えてくれた。



 これでこの砦にも正常な秩序が戻るだろう。

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