【リヴィーネの手記】
鉱山の出口から少し歩いた所で、「全員殺された」と喚くダンマーの女性がいた。
話を聞いてみると、彼女らの部隊はEbonheartより奴隷の反乱について調査するために来たそうだが、彼女がパトロールに出ている間に、その部隊の指揮官Ulov Stormwallが彼自身の兵士達を殺したという。彼女自身も危ないところで逃げ出したようだ。
私は彼女に、その旨をEbonheartへ報告に戻るように言い、私自身はUlovを調べてみることにした。
奇妙だ。道を塞ぐ敵は、黒い影のような見た目をしている。普通の人ではない。
Ulovは私を見るや、喋れと言ってきた。事情を尋ねると、ここには人の姿を模倣した影を作り出す怪物がおり、しかしその影は喋れないのだという。
彼は自分の部隊を殺したことを認めたが、それは彼らが変化しつつあったからだと言った。そして今、彼は部下達の遺体を燃やしている。影は人の中(あるいは死体の中)に潜むが、燃やせばその影は消えるらしい。
その元凶の怪物は、このプランテーションの厩の地下室に捕らえたという。調査してみなければ。
地下室にいたのは女性の兵士だった。有無を言わさず襲ってきたので撃退すると、その死体から影のようなものが飛び出し、逃げて行った。追いかける。
厩を出ると、夫を探しているダンマーの女性Ruvali Manothrelに出会った。こちらの顔をみるや喋ってきたので、Ulovの判断基準によれば影ではない。
それらしき姿は見なかったと伝えると、カジート奴隷に対する嘲りの言葉を吐き出した。
彼女が言うに、反乱したカジートの奴隷のRa-shaddaがこの事態を引き起こしたらしい。
また、この影の根幹にいる化け物は、あるトーテムに弱いらしい。パニックの中、彼女がそれで化け物に取り憑かれた人をぶつと、悲鳴をあげて逃げ出したそうだ。それは彼女の寝室にあるとか。探しに行こう。
その前に、Ulovにあなたの言ったことは本当のようだと、私が見たことを伝えた。
彼は私に逃げるよう勧告したが、そのつもりはない。これを看過しては、この化け物がどこまで広がるか分からない。
道すがら、気になるカジートの死体を見つけた。その死体は、手の中に手紙をしっかりと握り締めていた。
それはJ'kurからQa'teshに宛てたメッセージで、「お前が家を燃やし始めたら、Unjasiに会って囚人を解放しろ。やつは納屋の南で待っている。今夜、我らは自由を得るだろう」と書いてあった。
奴隷の反乱の計画の一部のようだ。後でその場所を探ってみるべきかもしれない。
家の内部にはダンマーの男性がいた。こちらをじっと睨んでくるだけで、喋ろうとしない。
影である疑いが強いが、単に話せないだけかもしれないので殺すわけにもいかない。様子見だ。
階下で見た男性の死体と、石と木で作られた、意味ありげなカジートの頭蓋骨状の物体。これがトーテムだろう。
これはどうやら、カジートの月信仰に関わる物らしい。月食の象徴が刻まれている。
家の中にいたダンマーの影がいなくなっていると思ったら、屋外でRuvaliと離れて向かい合っていた。どうやら探している夫だったらしいが、彼の本物は既に亡くなっている。
偶像を「彼」に使うと悲鳴を上げ、家の地下へ逃げて行った。追いかけ、「彼」を殺してその体から現れた影を追跡しようとしたところ、Ulovとばったり出くわした。
負傷しているようで、あの夫の死体が動き出した場合は処理を頼んできた。
Ruvali曰く、これを引き起こしたカジートのRa-shaddaはプランテーション中央の納屋にいるらしい。行ってみよう。
Ra-shaddaは、私が彼に虚ろな月の偶像(Idol of Hollow Moon)を持ってきたことを、月のお導きだと言った。
確かにこの惨状を引き起こしたのはシャーマンである彼だと自白したが――妻が拷問の末に殺されて激昂したようだ――、今では後悔しているようだ。
化け物の名はdro-m'Athraというらしい。どうもカジートの信仰体系に関わる何かのようだが、よく理解できなかった。
とにかく、それを止めるには、そこら中にいる影にこの偶像を使ってから殺し、これに力を補充する必要があるそうだ。彼はRuvaliに謝りに行くそうだ。……止めておいた方がいいと思うけど。
言われた通り力を補充してからRuvali Manothrelの家に行くと、Ruvaliは激昂していた。
カジートへの差別意識を抜きにしても、夫の死の原因となったのだ、心穏やかにはいられないだろう。
彼女は、Ra-shaddaは彼の殺された妻と拷問を受けた人々のことを語り、嘆いているように「見せかけた」と言った。カジートには普通の感情なんてないと。そして彼女の夫の仇を討ってくれと言ってきたが、同意しかねた。Ra-shaddaは確かに悲しんでいたから。
あまりにもたくさんの死がこの地を襲った。もうこれ以上死人を増やさなくてもいいはずだと説得し、Ruvaliを落ち着かせることができた。
それからRa-shaddaの場所を尋ねると、厩へ行ったと言われた。そして、Ulovにもそこで合流してと伝えてほしいと頼まれた。
Ra-shaddaはかぼちゃ畑の東にある何らかの女神の祭壇にて、私に偶像を使ってほしいそうだ。祭壇は私を守る効果があるらしい。
さて、行きましょう。
階下でUlovと会い、厩へ行くように伝えた。
祭壇で祈りを捧げた。いくらか力が吸い取られた気分だが、これを書いている間によくなった。
厩では、RuvaliがRa-shaddaを拘束していた。
Ulovは遅れてやってきたが、様子がおかしかった。
一言も喋らない。もしやと思い偶像を使うと、苦しみ、逃げていった。
追いかけて倒すと、影がUlovの体から現れた。しかし逃げもせず、私の体を乗っ取ろうと近付きもしたが祭壇の力のおかげか何もできず、その影は消滅した。
Ruvaliの所に戻ると、彼女はRa-shaddaの戒めを解いていた。
彼女自身が自分の行動に驚いているようだった。夫を殺されたことを許す気はないようだ。しかし、もう死は十分だと。
Ra-shaddaは逃げていった。逃亡奴隷の将来は明るくないだろうが、何とかやっていってほしいと願う。
さて、この地の怪異は倒せたようなので、奴隷の反乱を辿ることにした。
J'kurからQa'teshに言及されていた納屋に行ってみると、死んだカジート達がたくさんいた。
その内の一人が持っていた手紙はこれもJ'Kurからのもので、「囚人を解放したら、納屋の東の住居へ連れてこい。そこに武器を隠してある。彼らを武装させ、戦いに備えるのだ!」と書かれていた。武装蜂起が計画されていたのか。
多くの人が雑魚寝していたらしきやや不清潔な住居にて、書き置きを発見した。その計画書によると、Ra-shaddaが霊魂を呼び出し場を混沌に満たすのも計画の内だったようだ。実際はカジート達も影に飲まれたわけだが。
また、「J'kurと厩の側のかぼちゃ畑で合流する」とも書かれていた。
何があるか分からないが、行ってみよう。
J'kurと思われるカジートの死体を発見した。
彼は地図と、"Vahara"に宛てた封書を持っていた。地図にはここから北にあたる場所に印が付けられている。
地図の場所には、Vaharaという名の女性のカジートが隠れていた。
どうやら反乱を率いたJ'kurの動機は、彼女にあったらしい。
手紙を渡し、彼が死んだことを伝えた。悲しんでいるようだが、はたして上手く逃げれるのだろうか。
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