ESO 121 吸血鬼の抗争

【リヴィーネの手記】

　従士Oda Wolf-Sisterは、王の体を蝕む毒について私に相談してきた。
　アルゴニアンの大使は、あれはデイドラの毒だと言っていたか。
　王を救うためには、彼女がかつてその一員であった、Ternionの僧侶の助けがいるそうだ。
　また、王の身を持ちこたえさせるために、吸血鬼の血が必要だという。王を吸血鬼にしない程度の量を摂取させることによって、毒に対抗させるのだと。吸血鬼は北の温泉地帯にいるらしい。
　それから、Dreamwalkerという者の助けも必要だそうだ。その人物は、ダークウォーター・クロッシングにいたらしい。トロールに集落が襲われた今もそこにいるかは分からないが、探してみなければ。

　吸血鬼を探しに北へ来たところ、ひとりのダンマーの女性に助けを求められた。
　彼女Sena Aralorらは、ウィンドヘルムへ戻る道の途中にて、ゾンビのような者達に襲われたそうだ。彼女は自分が逃げるために、友人Imheyを置いてきてしまったみたい。
　まだ生きているといいけど。

　Imheyは生きていたが、どうも具合が悪そうだった。
　彼女を説得しようとしていたValericによると、彼女はbloodfiend（あの理性の欠如したゾンビみたいなやつ）に噛まれたみたい。彼も吸血鬼だが、とりあえず話は通じた。
　Imheyを救うにはbloodfiend dustが必要みたい。bloodfiendを殺せば手に入るそうだ。

　dustを集め終えたので、これからWittestadrのValericの邸宅に入る。無事に出られるといいけど。

　邸宅の二階にて、Imheyは牢の中に閉じ込められていた。Valeric曰く、逃げようとしたから仕方なく、だそうだ。外に出ればbloodfiendに襲われるので、まあ仕方ないのだろう。
　さて、dustが彼女を治癒できる可能性もあるが、死んでしまう可能性もあるとValericは言った。嘘をついていたら許さないと脅しもしてみたが、嘘は言っていないようだ。もし死んでしまい吸血鬼になったら、その飢えを制御する方法を教えるとも言った。
　なので、dustを用いた彼女の治療を頼んだ。上手くいくといいのだが。



　ところで、あのbloodfiend達は彼の父の創作物だそうだ。
　父親は、内戦が起こっているこの時期を好機ととらえ、アンデッドの軍勢を作ろうとしているみたい。それは止めねばなるまい。

　カジートの吸血鬼Jarukから、計画の説明を受けた。
　bloodfiendの標的となっている狩人達を救うためには、あのゾンビ達が食欲をそそられないにおいに狩人達になってもらえばいいそうだ。そのための液体をもらった。
　狩人達にその液体をふりかけるには、一手間必要そうだけど。

　邸宅から出ると、Majornの召使いのTunusと名乗るダンマーから、招待を受けた。
　Valericの父親のMajornは、息子との衝突を解消したがっているという。
　しかし、bloodfiendなんて作り上げた者と話が通じるとは思えない。断った。

　急に現れた魔術師風のダンマーの女に突然襲われ臭い液体をぶっかけられるのって、どんな気分かしら。

　Valericに、狩人達ににおいの防壁を付けたと報告すると、喜ばれた。
　さて、彼の父は、その奴隷が狩りに失敗するのを知り動揺するだろうとのことだ。
　父親は奴隷のTunusを使って外を見に行かせるだろうから、その隙に彼の家に侵入し、地下室へ行き、父親を殺すように頼まれた。
　Tunusの始末はRalaがやってくれるそうだ。
　ちなみに、Imheyは吸血鬼になったようだ。……ここで暮らすなら、あそこで死ぬよりはよかったのだろうか。

　それから、猫が可愛い。

　RalaはMajornの邸宅にて、Tunusの血を吸っていた。血の誘惑に抗えなかったようだ。
　しかし私は彼女を説得して、正気に――血を吸う誘惑に抗うというのは吸血鬼としては狂気なのかもしれないが――戻すことに成功した。
　私は彼女から鍵をもらった。これから太古の吸血鬼との決戦だ。

　邸宅の地下は、古代ノルドの墓地になっていた。
　この最深部で、私はMajornを殺した。吸血鬼というのは、化け物のような姿に変身できるのか。知らなかった。

　Valericは父親が消滅したことを体感したようだ。
　彼らはこれから、平和に安全に暮らせる場所を探して旅立つそうだ。そのような場所を見つけられることを私も祈っている。
　さて、私は彼に、Jorunn王を救うために血をいくらか提供してほしいと頼んだ。王を吸血鬼にするつもりなのかと疑われたが、毒に抗うための力が必要なのだと事情を説明すると、渋られながらも血をもらえた。
　次はDreamwalker探しだ。